東京・港区の水辺で、歴史と文化を感じながら遊ぶ2日間

東京都心にある港区の水辺で、歴史と文化に触れながら冒険も楽しめるイベント「空・海・大地 つなぐ港 Fes 2020」が10月17日(土)と18日(日)の2日間、開催されました。

東京タワーを見上げる日本有数のオフィス街というイメージが強い港区ですが、かつては都内初の海水浴場が整備され、現在では高級食材として扱われる芝エビが多く獲れるなど、人々にとって身近な水辺のエリアとして歴史と文化を育んできた地域でもあります。

右写真:港区観光大使アカペラ・ユニットXUXU

「空・海・大地 つなぐ港 Fes 2020」は、そんな港区の地域資源である「水辺」の魅力や楽しさを、住んでいる人、訪れる人にあらためて感じてもらうため、全8コースの限定クルージングやダンスチームによるステージイベントなどバラエティ豊かなアトラクションを用意。メイン会場となった日の出ふ頭の「Hi-NODE TOKYO HiNODE PiER(ハイノード トーキョー ヒノデ ピア)」は、密を避けながらも多くの来場者で賑わいました。

当日は、『海洋大教授と語り合い・体験する「元浦の歴史と芝魚 探訪」』、『ペリー来航、防御のためできたお台場、水陸バスがご案内』、『世界的なスポーツイベントを船から視察』、『徳川家、歴代将軍が創り上げた庭園と水門巡り』、『観光と貨物、世界の玄関口を海上から制覇する』、『戦国時代の水軍拠点と世界初となるカルガモの人工巣を目撃する』、『2600円で自由気ままに東京湾へ冒険に行ける』、『港区観光大使・街歩きのプロ澤内講師が水辺の歴史をエスコート』など、全8コースのクルージングプランが設定され、船やバスなどの移動費や飲食をお得な料金で楽しめる『みなとくるりんパス』の事前販売も行われました。

イベント限定出店のオーシャンバー「水宴」を経由するコースでは、乗船客がドリンクやフードを自由に購入し、食事をしながらゆっくり船旅が楽しめると大好評。ぜひ常設してほしいという声も聞かれました。

水陸両用バス『TOKYO NO KABA』は通常、お台場エリアのみの運行ですが、この日は東京タワーから出発し、レインボーブリッジを渡る観光ドライブを楽しむこともできました。大きな車体が海へ飛び込む瞬間は、子どもも大人も大興奮! 道行く人々が必ず手を振ってくれる注目度の高さも、クルージングの楽しさを倍増させてくれました。

2日目のメイン会場ステージでは、「港のある街=港区」の再発見をテーマとし、水辺を活かした地域活性化のアイデアを高校生が発表する「みなと青春フォーラム」が開催され、注目を集めました。参加した4校はいずれも、個性的な発想と高校生らしいはつらつとしたプレゼンテーションで審査員を驚かせましたが、中でも港区の歴史を深く研究し、港区の高校生同士のつながりを深めたいとした、東京女子学園中学校高等学校の「港(みんなと)スクールフェスタ」が高く評価され、最優秀賞を獲得しました。

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