コロナ禍(2020~2022年)の水辺の変化

2020年に東京で国際的スポーツイベントが開催されると決定した2013年から、東京の水辺の景色は目まぐるしいスピードで変化し続けてきました。

イベント開催が迫り、日本全体が盛り上がる中で迎えた2020年でしたが、新型コロナウィルス感染症が全世界的に拡大した影響で、開催が翌年に延期されるという前代未聞の事態に。

多くの経済活動が休止に追い込まれるなど暗いニュースが続いたものの、2020年から2021年にかけての1年間も、東京の進化が止まることはありませんでした。

この歴史に残る大きなイベント開催に向けて大きく変わった東京の水辺を振り返りながら、さらに変わろうとしている景色を眺めてみました。

東京の水辺のランドマークとして存在感を発揮する晴海客船ターミナルと隣接する広大な土地には、国際的スポーツイベントの参加選手が宿泊施設として利用する“選手村”が建設されたことで、東京港全体の景色の印象は大きく変わりました。

イベント終了後のレガシーとなる街づくりとしての役割も担ったこの「HARUMI FLAG(ハルミフラッグ)」は、1万数千人が暮らす国内最大規模のマンション群として新しい活動に向けた整備が進められています。

東京港の開港50周年を迎えた1991年に開業し、豪華客船が接岸する「東京の海の玄関」として30年に渡り親しまれた晴海客船ターミナルは、2022年2月に営業を終了。今後は解体工事が行われる予定です。

当大型商業施設やクルーズ船の船着場があるお台場海浜公園は、浜に面した海が競技会場として利用されたこともあり、観覧設備の建設でイベント開催期間中は舟の運行が休止するなどの影響が発生しましたが、営業再開しているクルーズが見受けられます。

スポーツイベントの会場として建設された有明アリーナは、現在、国際的な規模のスポーツ大会から地域の参加型イベントまで幅広く利用される施設として活用されるとのことで、付近の整備も併せて進められるなど利便性の向上が期待されています。

主要機能である中央卸売場としての役割を豊洲に移したことで現在、解体工事が行われている築地市場跡にも、東京都内の観光地を舟で結ぶ拠点とするべく、船着場の整備が進められています。

船着場のほかテラスなども整備される予定で、現在もグルメスポットとして人気の築地場外市場だけでなく銀座まで徒歩圏内ということもあり、「隅田川の玄関口」として多くの観光客の利用が期待されています。

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